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文系大学4年生からデータサイエンティストを目指して頑張りつつ、書きたいことを書きたいときに書きたいだけ書く、ルール無用雑記ブログ。

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『惑星のさみだれ』を語るなら絶対に欠かせないとあるバンドの話

僕は『惑星のさみだれ』という漫画が大好きだ。

どれぐらい好きかというと、今までに読んだことのあるあらゆる漫画の中で一番好きだ。

もちろん全巻持っているし、何周も読み込んでストーリーも覚えている。

というか、このブログでも一度『惑星のさみだれ』について語ったことがある。

www.messyer813.com

 

しかし、前回書いた記事では、『惑星のさみだれ』を語る上で、絶対に外してはいけない内容が抜け落ちてしまっている。

今回の記事は、『惑星のさみだれ』を読むときに必ず一緒に聴いてほしい「音楽」の話だ。

『惑星のさみだれ』と「the pillows(ピロウズ)」の関係

もったいつけずに結論から話すと、今回は「the pillows」というロックバンドの話である。

正直、もうこの話題は散々語られつくしているので今更僕が何かを言うこともないのだが、「好きな歌手の話でブログを書いてくれ」というリクエストを友人からもらってしまったため、仕方なく書く。

 

『惑星のさみだれ』と「the pillows」は、切っても切り離せない関係にある。

とはいっても、主題歌を担当したとかそういうことは一切ない。

そもそも『惑星のさみだれ』は一部で熱狂的なファンがついているだけの微妙にマイナーな漫画で、映像化されるほどの作品ではないので(アニメ化の話もあったらしいのだが)主題歌なんてものがまず無い。

ではどういう関係があるかというと、『惑星のさみだれ』の作中に登場する様々なものが、「the pillows」の楽曲のオマージュになっているのだ。

例えば、主人公の技の名前だとか、世界を脅かすラスボスの最終兵器の名前だとか、逆に主人公側がラスボスに対抗するための秘密兵器の名前だとかが、「the pillows」の曲名から取られている。

別に曲名自体を書いたところでネタバレにはならないので書いてしまうと、それぞれ、

バビロン 天使の詩」「ビスケットハンマー」「Blues Drive Monster」だ。

バビロン天使の詩

バビロン天使の詩

  • the pillows
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

なぜこのようにオマージュがちりばめられているかというと、単純に『惑星のさみだれ』の作者が「the pillows」のファンだから、らしい。

そのため、作品と曲の関連性自体はあまりない。

考えようによっては、歌詞が作品と結びついているように取れないこともないかな?といったぐらいだ。

『惑星のさみだれ』が「the pillows」の楽曲からヒントを得ただけのことなので、当たり前と言えば当たり前である。

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「バビロン 天使の詩」は雨宮夕日が本当のヒーローになるまでの物語

これでもかというほどネタバレをしつつ、『惑星のさみだれ』と「the pillows」の楽曲の関係について語らせていただきたい。

もしもネタバレを絶対に見たくない、まっさらな状態で『惑星のさみだれ』を読みたい、という人は、ここで今すぐ『惑星のさみだれ』を注文してブラウザバックすることを推奨する。

「バビロン 天使の詩」は、主人公の「雨宮夕日(あまみや ゆうひ)」が初めて自分で開発して自分で名前をつけた、夕日の必殺技「バビロン-天の庭-」の由来となっている曲だ。

「バビロン 天使の詩」の歌詞には、雨宮夕日の感情を表現したように取れなくもない部分がちらほらある。

というか、夕日が世界を左右する戦いに巻き込まれて、不器用で非力な自分に苦しみながらも、守るべき”姫”であり夕日の"想い人"であるヒロインの「朝日奈さみだれ(あさひな さみだれ)」のために戦い、最後には世界もさみだれも救ってしまう、作中の夕日の物語がぎゅっと詰まった曲だと思う。

戦うための力も、逃げるための翼すらも持たない夕日

夕日は最初、世界を救うための戦いに参加することを拒否していた。

よくある巻き込まれ型の主人公にはなりたくない、そんなセリフを吐いてはいつも通りの生活を続けようとしていたのだが、世界を滅ぼそうと目論む敵である魔法使いアニムスと、その使いである泥人形は夕日のそんな都合などに配慮するわけがない。

街中で突如現れた泥人形に襲われた夕日は、成すすべもなく逃げまどい、結果的に、守る対象であるはずの"姫"であるさみだれに助けられることとなった。

このときから夕日は、自らを泥人形と戦えるように鍛える……のではなく、「さみだれが助けに来てくれるまで時間を稼ぐ」 という目的で機動力を中心に鍛え始める。

見なよこれが僕の翼なんだ まだマトモには飛べなくて*1

夕日を始めとした、世界を救うための12人の騎士には、「掌握領域」という念動力が与えられており、夕日はこれを足として使い、常人離れした跳躍力を手に入れることで機動力の実現を目指すこととなる。

しかし、掌握領域の強さは使い手の体力に依存するために、最初は満足に機動力を強化することもできず、苦しむことになる。

「まだマトモには飛べない」夕日は、守る対象であるはずのさみだれに守られ続けるしかなかった。

「世界を守る」騎士でありながら「世界の破壊」を目論む

今日も探してるんだ 僕にもっと似合うシンプルスカイ
風と君を呼んで ここじゃない世界へ逃げよう*2

夕日は幼い頃、人間不信を抱えていた祖父により、「敵を作るな腹を刺される、味方を作るな背中を刺される」と何年も語られ続けたことが原因で、夕日自身も人間不信になっており、大学生になってもまだ、祖父の言葉という幻覚の鎖に手足を縛られ続けていた。

しかしある日、夕日の夢の中に現れたさみだれは、いとも簡単にその鎖を引きちぎってしまう。

それ以来、夕日は幻覚の鎖に縛られることがなくなり、掌握領域を使って空を自由に飛び回ることができるようになる。

そして同時に、さみだれの野望である「世界を自分の手で破壊する」ことも、さみだれと二人であれば叶えられると確信するのだった。

治す手立てのない難病に蝕まれていたさみだれは、世界と心中することを目論んでいたのである。

そして夕日も、心酔するさみだれのためとあらば、今いるこの世界を破壊することに大しても何のためらいもなかった。

さみだれへの愛を深めていくにつれ、さみだれを止める決意をする夕日

僕の姿ちゃんと見えるのはもう君だけしかいなくて

キミがこぼした愛は全部僕に染み込むのさ*3

さみだれとともに過ごし、さみだれとともに地球を守るために戦ううちに、夕日の気持ちには変化が訪れていた。

生きることを諦め、世界とともに心中を図るさみだれを止めることで、一緒に未来を見ようとしたのである。

さみだれを愛し、さみだれに愛されたがために、この世界を終わらせたくない、未来に生きたいという気持ちが芽生えたのだった。

そして、夕日が未来を望んでいること、さみだれの心中を止めようとしていることには、さみだれ自身も気づいていた。

さらには、さみだれが力をつけすぎたことで、夕日程度の力ではさみだれを止めることができないことまでも、気づいてしまっていた。

圧倒的な力の差を前にしても、諦めずさみだれを止めようとする夕日

雲が邪魔したって怯まないぜ 吹き飛ばして見せる
熱くて吐き出した愛も いつかきっと飲み干せるさ*4

それまでの戦いの中で鍛えた身体能力も、夕日オリジナルの必殺技として開発した掌握領域の応用「バビロン-天の庭-」も、強くなりすぎたさみだれには通用しなかった。

周囲の誰もが絶望したその時であっても、しかし夕日はさみだれを止めることを諦めなかった。

「超能力は適当でデタラメ 望み確信すれば 運命は応える」*5

超能力はデタラメなもので、イメージさえすれば叶うもの。

夕日のさみだれを止めるという思いはそのデタラメを実現し、夕日は土壇場でさらなる力を手に入れることとなる。

それでも、さみだれの圧倒的な力の前には抵抗することが精いっぱいで、夕日の力ではさみだれを止めることは不可能だった。

しかし、いくら跳ね除けられようとも立ち上がることをやめない夕日に、さみだれはついに屈するのだった。

「一緒に生きて 一緒に死のう」*6

こうして、夕日と、さみだれと、世界を巻き込んだ戦いは終わりを迎えることとなる。

その後夕日とさみだれがどうなったかは……本編を読んで確かめてほしい。

最初から最後まで本当におもしろい作品で、10巻というコンパクトさで気持ちよく読み終えられること請け合いだ。

今でも根強いファンの多い、全編通して王道ファンタジーの作品である。

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もう1つの絶対に聴いてほしい曲「I know you」

もう1つ、『惑星のさみだれ』と密接な関係がある曲として、「I know you」という曲がある。

I know you

I know you

  • the pillows
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

何かのネーミングの由来になっていたりするわけではないのだが、『惑星のさみだれ』と「the pillows」の関係を語る上では欠かせない曲だ。

実はこの曲は、「主人公の雨宮夕日と、ヒロインの朝日奈さみだれの関係を表している」とファンの間でまことしやかに語られている曲なのである。

これに関してはここで語るのは野暮というものなので、ぜひ、『惑星のさみだれ』を全巻読み切った後で「I know you」を聴いてみてほしい。

きっと、僕の言いたいことが伝わってくれると思う。

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まとめ

友人のリクエストに応えて音楽の記事を書いたら4000字オーバーの超大作になってしまった。

しかも音楽の記事というか半分漫画の記事だし。

しかし、『惑星のさみだれ』は本当に万人におすすめしたい最高の漫画だし、「the pillows」に関しても、ここで紹介していない名曲がたくさんあるのでぜひ聴いてみてほしい。

「ストレンジカメレオン」なんかは有名だし、個人的には「Rookie Jet」や「世界は屋上で見渡せた」なんかが好きだ。

この長い記事を最後まで読んでくれた人は、ぜひとも、両方セットで楽しんでみてほしい。

絶対に損はさせないから。よろしくお願いします。

Thank you,my twilight

Thank you,my twilight

 

 

*1:the pillows/バビロン 天使の詩

*2:the pillows/バビロン 天使の詩

*3:the pillows/バビロン 天使の詩

*4:the pillows/バビロン 天使の詩

*5:惑星のさみだれ 第61話/水上悟志

*6:惑星のさみだれ 第62話/水上悟志