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文系大学4年生からデータサイエンティストを目指して頑張りつつ、書きたいことを書きたいときに書きたいだけ書く、ルール無用雑記ブログ。

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【ぐるぐる】初心者が最高の星空を最低限の費用で撮影するお勧め機材

皆さんは小学校や中学校で使った理科の教科書で、こんな感じの写真を見たことはないだろうか。

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そう、なんか星がぐるぐるしてるやつだ。

正確には日周運動と言って、地球が自転していることで夜空の星たちがぐるぐると回っているように見える現象を写真に収めたものなのだが、写真やカメラ、星に興味がある人の中には、このぐるぐるを自分で撮ってみたい!と憧れた人も少なくないんじゃないだろうか。

今回は、星空カメラマン歴2年の僕が、このような「星空のぐるぐる」を撮影するための方法と、必要な機材をイチから解説していこうと思う。

ちなみに、上の写真は僕が2017年3月に千葉県の東浪見という場所で撮ってきたものだ。

今回の記事は、まだカメラを持っていない初心者が、上で貼った写真のような星空のぐるぐるを撮影できるようになることを目標に書いていくつもりなので、初心者も安心してついてきてほしい。

1.初心者が星空を撮影するためのオススメのカメラ

当然だが、星空の写真を撮影するためには、それ相応のカメラが必要になる。

スマホのカメラでは残念ながら無理。写ルンですも無理。チェキも無理。

コンパクトデジタルカメラ、いわゆるコンデジは、ものによって撮れたり撮れなかったりする。

具体的には、マニュアル操作ができてかつレンズのF値が2.8以下のコンデジなら大丈夫。

ただ、その時点でコンデジとしては高級機の部類に入るので、「マニュアル操作って何?」「F値って何?」という初心者が星空を撮りたいなら後述のデジタル一眼レフを買った方がいいと思う。

初心者におすすめのデジタル一眼レフ「Nikon D5600」

初心者が星空を撮影するために新しくカメラを買いたい、という場合は、僕ならこのNikon D5600をオススメする。

 Nikonのデジタル一眼レフは大きく分けて9グレードに分かれているのだが、その下から2番目にあたる。

一番下のグレードはD3400というカメラなのだが、一番下では星空のぐるぐるは撮れない

厳密には、撮れないことはないのだが、追加の機材が必要になるので、D5600を選ぶのがよい。

というか、初心者がいきなり高級機に手を出すのは難しいだろうということでD5600を選んでいるが、予算が許すならもっと上のグレードを買ってもいい。

 

D5600はNikonのカメラの中では下から2番目のグレードとは言ったが、侮るなかれ、デジタル一眼レフとしての必要十分な機能を備えたとてもいいカメラだ。

オート撮影はもちろん、マニュアル撮影によって自分だけの世界を表現した写真が撮影できるし、

バリアングルと言って、液晶画面の角度が変えられるようになっているため、自分の身長より高いところからの撮影や、逆に地面に近い高さからの撮影も簡単にできる。

しかも、液晶画面はタッチパネルになっているため、ピントを合わせたいところにタッチするだけで、自動でピントを合わせて撮影までしてくれる。

また、Bluetoothを使って撮った写真を瞬時にスマホに送る機能も備えている。

初心者が初めて買うカメラとしてはぴったりの一台と言えるだろう。

よって、僕はこのNikon D5600をオススメする。

これ以降も、カメラ本体はD5600を使う前提で解説を進めていくが、他のカメラでもやることは同じだ。

 

2.初心者が星空を撮影するためのオススメのレンズ

一眼レフを使って写真を撮るときは、カメラ本体だけでなくレンズも必要になる。

上記のD5600は、初心者にも扱いやすいレンズがセットになったレンズキットとしての販売もあるが、そのレンズで星空を撮るのは難しい。

なぜかというと、カメラのレンズには光を取り込める量の限界があるからだ。

さっきも登場した「F値」が、この光を取り込める量の限界を表す。

まあ厳密には少し違うが、大体そういう理解でいい。

F値が小さければ小さいほど、光を多く取り込めるレンズということになる。

そして、星空を綺麗に撮るために必要なF値が、大体「2.8以下」なのだ。

コンデジで星空を撮るならF値が2.8以下でないといけないと書いたのはこれが理由。

F値が2.8より大きいレンズでも星空が撮れないことはないけれども、星が暗くて地味な写真になってしまうので、綺麗な星空が撮りたければF値が2.8以下のレンズを用意する必要がある。

 

そしてもう1つ、星空を撮影するためのレンズに必要なものがある。

画角の広さだ。

カメラのレンズは焦点距離と言って、ピントを合わせられる距離が決まっているのだが、焦点距離が短ければ短いレンズほど、画角が広い、つまり広い範囲を写せるレンズということになる。

星空を撮影するときには、F値よりは優先度は低いけれども、焦点距離も重要になる。

難しい説明は省くが、D5600で撮影するなら、焦点距離は18mmより短いレンズがいい。

D5600のレンズキットには18mm~55mmのズームレンズがあるので、これでも一応足りるが、このレンズは最小F値が3.5なので、星空を撮るためには少し暗い。

星空を撮影するのにオススメのレンズ「Tokina AT-X PRO DX II」

そこで僕がおすすめするのが、Tokina AT-X 116 PRO DX IIだ。

Tokina 超広角ズームレンズ AT-X 116 PRO DX II 11-16mm F2.8 (IF) ASPHERICAL ニコン用 APS-C対応

Tokina 超広角ズームレンズ AT-X 116 PRO DX II 11-16mm F2.8 (IF) ASPHERICAL ニコン用 APS-C対応

 

焦点距離は11mm~16mmと圧倒的に短く、かつF値が2.8で、星空を撮影するために十分な画角の広さと明るさを兼ね備えたレンズだ。

D5600を使って星空を撮影するなら、このレンズ以上に適したレンズはないとさえ言える。

ちなみに、全く同じ性能のレンズがキヤノン用とソニー用にも出ているので、キヤノン製、ソニー製のデジタル一眼を持っている人は、そちらのモデルを買うことでこのレンズを使うことができる。

このレンズのように焦点距離が11mm~16mmと非常に短いレンズのことを超広角レンズと呼ぶのだが、このレンズは超広角レンズの決定版とも言えるレンズで、非常に評価が高い。

もちろん僕もこのレンズを使っていて、この記事の最初に貼った写真もこのレンズで撮影している。

画角の広さを活かしてダイナミックな写真を撮ることができるので、星空撮影に限らず、風景写真にも非常に向いているレンズと言える。

3.星空を撮影するために用意しておきたい追加の機材

上で紹介した、D5600Tokina AT-X 116 PRO DX IIだけあれば一応星空の撮影はできるのだが、他にも用意しておきたい機材がいくつかあるので、同時に紹介しておく。

3-1.三脚:カメラを星空に向けて固定するために必要

まずは三脚。

星空を撮るためには当然カメラを上に向けて固定しないといけないので、三脚が必要になってくる。

この三脚、星空を撮るだけなら、カメラが固定できてある程度安定性があればなんでもいいっちゃなんでもいいのだが、

一応高いカメラを支える脚になってくれるものなので、それなりにいいものを選んだ方がいい。

 例えばこれ。Velbonの6段三脚。

三脚本体の重量が約1kgと軽く、かつ耐荷重が2kgと安定感もある。

D5600とTokina AT-X PRO DX IIを合わせた重量が大体1kgを少し超えるぐらいなので、耐荷重2kg以上の三脚を選ぶと安心できる。

また、自由雲台と言って、カメラと三脚を固定する部分がボール型になっており、自由にカメラの角度を調整できるので、撮りたいと思った角度にしっかり合わせることができる。

ちなみに僕は、星空を撮影するとき以外は三脚を使わないので、耐荷重1.5kgの安物の三脚を使っているが、三脚が倒れる=カメラが地面に激突するので、三脚はちゃんといいものを買った方がいい……と、思う。説得力ないけど。

3-2.レンズヒーター:寒い日の夜にレンズが結露するのを防ぐ

2つ目はレンズヒーター。

秋から冬にかけての寒い時期に星空を撮影する場合はこれが必須となってくる。

Vixen カメラアクセサリー レンズヒーター360 ブラック 35411-5

Vixen カメラアクセサリー レンズヒーター360 ブラック 35411-5

 

一体何なのかというと、モバイルバッテリーとUSBコードを電源として、レンズに巻き付けることでレンズを温めるためのものだ。

春や夏の夜はこれがなくてもいいのだが、秋から冬の寒い時期にこれなしで星空撮影に臨むと、レンズが結露してしまうのだ。

そしてレンズが結露すると、写真に水滴が写って台無しになってしまうだけでなく、放置するとレンズの中がカビてしまうことにも繋がる

レンズが一度カビてしまうと綺麗にするのにかなりの手間と費用がかかってしまうので、大事なレンズをいたわるためにも、寒い日に撮影する場合は必ずレンズヒーターを用意しよう。

3-3.ソフトフィルター:1つ1つの星を大きく丸く撮ることができる

3つ目はソフトフィルター。三脚やレンズヒーターと違って必要なものではないが、あると星空撮影の表現の幅が広がるので持っていた方がいい。

Kenko レンズフィルター MC PROソフトン(B) 77mm ソフト描写用 377895

Kenko レンズフィルター MC PROソフトン(B) 77mm ソフト描写用 377895

 

Tokina AT-X PRO DX IIにつけて星空を撮影するなら、フィルターはこれ。

KenkoのプロソフトンBの77mm。

プロソフトンBは、いろんな種類があるレンズフィルターの中でも「ソフトフィルター」と呼ばれる種類のフィルターで、レンズに写るものを柔らかくぼやかすことで、文字通りソフトな印象の写真が撮れるようになる。

これがあると何がいいかというと、簡単に言うと星の輪郭がぼやけるので星が大きく綺麗に写る

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← ソフトフィルターなし   

   ソフトフィルターあり →

撮っている場所と時間が違うので厳密な比較はできないが、フィルターがあるのとないのとではこんな感じで差が出る。

どちらもオリオン座が写っているので、オリオン座を比較してもらうと、フィルターの効果がわかりやすいんじゃないかと思う。

写真ではなく星写真(星空と風景を組み合わせて撮る写真)には少し使いづらいが、星自体をメインにバッチリ写したいならソフトフィルターは欲しいところだ。

ちなみにKenkoのプロソフトンにはAとBの2種類があり、Bの方がソフト効果が強い

僕は星の撮影以外で使うつもりがなかったのでBを買ったが、星以外の撮影のときにもソフトフィルターを使ってみたいという人は、Aを買った方が汎用性が高くておすすめ

そしてフィルターを買うときに絶対に注意してほしいことは、必ずレンズのフィルター径を確認してから買うこと。

レンズはそれぞれフィルター径というフィルターをつける部分の直径が決められており、通販サイトなどでも必ず記載があるし、レンズ自体にもフィルター径が書いてあることが多いので、必ず確認して同じフィルター径のフィルターを買うべし。

Tokina AT-X PRO DX IIの場合はフィルター径が77mmなので、上のリンクも77mmのものが貼ってある。

ちなみにもしフィルター径の合わないフィルターを間違って買ってしまったときや、フィルター径の違うレンズで同じフィルターを使いまわしたいといったときには、ステップアップ(ダウン)リングを使うことでフィルター径を調節できるという裏技がある。

これは、レンズとフィルターの間に噛ませることでフィルター径を調節するためのアダプターのようなものだ。

これを使えば多少はフィルター径が違っていても使えるが、あまりにもレンズのフィルター径とフィルター自体の直径が合っていなかったりすると使えないので、必ず確認しよう。

まとめ&実際に星空の「ぐるぐる」を撮影する方法

ここまで、初心者が星空を撮影するために必要なオススメの機材を紹介してきた。

ここで紹介した機材以外でも、星空を撮るのに適したものはいろいろあると思うが、初心者であれば、とりあえずここで挙げたものを買っておけば安心だと思う。

そして、次回の記事ではいよいよ星空の「ぐるぐる」を撮影するための方法と手順について説明していこうと思うので、興味のある人はそちらも併せて読んでほしい。

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