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文系大学4年生からデータサイエンティストを目指して頑張りつつ、書きたいことを書きたいときに書きたいだけ書く、ルール無用雑記ブログ。

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【ぐるぐる】初心者が星空の日周運動を撮影する方法と手順を解説

前回の記事で、初心者が一眼レフカメラを使って星空を撮影するために必要なオススメの機材について紹介してきた。

www.messyer813.com

 

今回の記事では、前回の記事で紹介したような機材を使って、実際に星空の「ぐるぐる」を撮影するまでの手順を解説していきたい。

前回はかなり長い文章で星空撮影に必要な機材について解説してきたが、星空撮影というのはそれだけ大変なものなのだ。

寒い夜空で長時間撮影しているとカメラにも負担がかかるし、撮影自体にもコツがいる。

しかし、ここからはようやく実践編として、実際に外に出て、一眼レフカメラを使って星空を撮影する方法を解説する。

1.星空を撮影するためのカメラの設定方法と手順

 ここからは実際にカメラを操作することになるので、カメラ自体初心者という人にはかなりややこしい話になってくるが、がんばってついてきてほしい。

既に三脚とカメラがセッティングされていて、カメラが撮りたい方向に向けられていることを前提に解説を進めていく。

手順としては、

  1. カメラをマニュアルモードにする
  2. マニュアル操作でシャッター速度、F値、ISO値を設定する
  3. レンズをマニュアルフォーカスモードにする
  4. ライブビューを使ってマニュアルフォーカスで星にピントを合わせる

という工程を踏むことになる。

順番に解説していくので一緒にやっていこう。

解説には、僕の愛機であるNikon D5300を使用するが、D5600でも操作はほとんど変わらないと思う。

Nikon以外のカメラを使っている人も、操作の仕方は違うかもしれないがやることは同じなので、がんばって実践してみてほしい。

1-1.カメラをマニュアルモードにする

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まず、カメラの右上部分にあるモード切替ディスクを回して、M(マニュアル操作)モードにしよう。

カメラのオート撮影機能は日々進歩しているが、どんなハイテクなカメラでもオートでは撮影できない数少ない被写体が星空なのだ。

そのため、マニュアルモードにして自分の手で設定をしてやる必要がある。

1-2.マニュアル操作でシャッター速度、F値、ISO値を設定する

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画像が見づらくて申し訳ないが、マニュアル操作を使って、

  1. シャッター速度
  2. F値
  3. ISO値

を設定していく。

今回は星空を撮影するための方法を解説するのが目的なので、それぞれの設定の意味を解説することはしないが、Tokina AT-X PRO DX IIの場合は、

  1. シャッター速度 30秒
  2. F値       2.8
  3. ISO値     3200

に設定しておけばとりあえず問題なく撮れるはずだ。

これらの設定を微妙に変えることで自分なりの表現ができるようになるし、最適な設定は使う機材や撮影の環境によって異なるので、慣れてきたら自分なりに設定をいじってみてほしい。

1-3.レンズをマニュアルフォーカスモードにする

星空の撮影のときには、カメラ本体と同じく、レンズの設定もマニュアルでしてやる必要がある。

大抵のレンズには、フォーカス(ピント)のモードがAF(オートフォーカス)とMF(マニュアルフォーカス)の2つで切り替えられるスイッチがついているはずなので、そのスイッチをMF(マニュアルフォーカス)にしよう

Tokina AT-X PRO DX IIの場合は、レンズについているラバーのリングを手前に引っ張ってやることでMFモードになる

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©Amazon

1-4.ライブビューを使ってマニュアルフォーカスで星にピントを合わせる

レンズをマニュアルフォーカスモードにしたら、実際に手を動かして星にピントを合わせていくのだが、ファインダーを覗いて星にピントを合わせるのは至難の業だ。

たぶんマサイ族でも厳しいと思う。

そういうわけで、普通の人間が星にピントを合わせるためには、ライブビューモードを使おう。

ライブビューとは、レンズに写っている光景をそのまま液晶に映し出す機能で、「LV」と書かれたつまみを動かすことでライブビューモードに切り替えることができる。

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ライブビューモードに出来たら、まずは画面内で一番明るい星を探す。

明るい星を見つけたら、その星が画面の中心になるように操作して、最大限まで画面を拡大しよう。

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今回は本物の星空の代わりに僕が撮影した写真を星空に見立てているが、やることは一緒だ。

右の画像のように、明るい星を中心にして最大限拡大したら、次はレンズのフォーカスリング(ラバーの輪っか)を操作してピントを合わせていく。

完璧にピントが合ったところを見つけるのは少し難しいが、星の輪郭が一番キリッとして見えるところに合わせるのが良い。

ピントが合ったら、ピントがズレてしまわないようにレンズのフォーカスリングには触らないようにする。

レンズヒーターを使う場合は、ピントを合わせた後で、フォーカスリングに触らないようにレンズヒーターを巻き付けよう。

ここまで出来たら、あとはシャッターを切るだけで、綺麗な星空を撮影できるはずだ。

綺麗に撮れないという場合は、カメラ本体の設定を微調整するか、レンズのフォーカスリングを回してピントを調整してみてほしい。

ここまで解説した手順通りにできていれば、恐らくそれなりの写真は撮れると思う。

2.星空の「ぐるぐる」を撮影するための設定方法と手順

さて、星空の撮影ができるようになったところで、いよいよ「ぐるぐる」を撮影しよう!

2-1.インターバル撮影を使って動く星を1枚ずつ撮影していく

実は、「ぐるぐる」の撮影のためには、1枚の写真として撮るのではなく、時間とともに動いていく星を何枚も連続で撮影して、それを最後に合成するという手順を踏む必要がある。

そのため、まずは動く星を連続で撮影していくために、「インターバル撮影」という機能を使う。

前回の記事で、カメラを選ぶときに、Nikonの一番下のグレードのD3400ではダメだと言った理由が、D3400にはこのインターバル撮影の機能がついていないからなのだ。

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星にピントが合っている状態で、メニューを開いて、撮影メニューから「インターバルタイマー撮影」を選ぶ。

「即時スタート」と「開始時刻設定」の2つがあるが、今回は「即時スタート」を選ぼう。

 

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すると、撮影間隔を設定する画面になるので、「シャッター速度+1秒」に設定する。

今回はシャッター速度を30秒に設定しているので、撮影間隔は31秒にする。

これは31秒に1回シャッターを切るという意味で、撮影間隔がシャッター速度より短いと途中で止まってしまうので注意しよう。

 

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次に撮影回数を設定する。

これは撮影回数というより、何時間分のぐるぐるを撮影したいかで考えるとよい。

例えば、今回はシャッター速度が30秒なので、120回撮ると合計で1時間になる。

綺麗なぐるぐるを撮影したい場合、大体30分以上は撮影を続ける必要があるので、自分の撮りたいぐるぐるに合わせて回数を計算しよう。

 

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撮影間隔と撮影回数の設定ができたら、あとは「開始」を押すだけ。

「開始」を押したあとは、設定した回数撮り終わるまで自動でシャッターを切り続けるので、カメラに触らないようにして、ひたすら待ち続けよう。

カメラが設定した回数分の写真を撮り終えたら、撮影としてはこれで終了。

あとは家に帰って、撮った写真を合成する作業になる。

2-2.「比較明合成」を使って大量の写真を1枚に合成する

インターバル撮影を使って撮った写真は、30秒ごとに1回シャッターを切っているだけなので、普通の星空しか撮れていないはずだ。

今回の目的は「ぐるぐる」の撮影なので、「比較明合成」と呼ばれる方法で写真たちを合成することで、点でしか撮れていない星を線で繋ぐ作業をする。

そこで必要なのが、StarStaxというフリーソフトだ。

StarStaxの使い方については、詳しい記事を書いている方がいるのでこちらを参照してほしい。

「Macで」と書いてあるが、Windowsでも問題なく使うことができる。

logcamera.com

まとめ

インターバル撮影と比較明合成を使うことで、星空の「ぐるぐる」を撮影する手順について解説してきた。

完成した写真はこんな感じになる。ちなみにこれは、カメラのキタムラ主催のフォトコンテストで僕が佳作を取ったときの写真だ。

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 星空の撮影はマニュアル操作が必須なので少しコツがいるが、慣れてしまえばそう難しいことではない。

ぜひこの夏休みを使って、一眼レフを使って星空の「ぐるぐる」撮影に挑戦してみてほしい。

ただ、「ぐるぐる」の撮影はひたすら待ち続ける作業なので、寒さ対策と暇潰し対策は忘れずに。