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文系大学4年生からデータサイエンティストを目指して頑張りつつ、書きたいことを書きたいときに書きたいだけ書く、ルール無用雑記ブログ。

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【Googleアナリティクス】「直帰率」と「滞在時間」の関係性を知ろう

Googleアナリティクスのレポートの中には、「直帰率」という指標がある。

文字通り、「直ぐに帰ってしまった人の率」という意味で、例えばこのブログにトップページから入ってきた人が、他のページに一切遷移することなくブラウザバックしてしまった場合などが、「直帰」にあたる。

読んで字が如くな簡単な指標ではあるのだが、実は少しだけ厄介な性質を持っていて、知らずにGoogleアナリティクスを使っていると騙されてしまいがちなので、今回はその「直帰率」のカラクリを解説する記事。

記事内で登場するGoogleアナリティクスの用語がわからないという人は、僕が作った用語集を公開しているのでそちらを参考にしてほしい。

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「直帰率」と「平均ページ滞在時間」の関係性

Googleアナリティクスの直帰率は、それ自体は非常にシンプルでわかりやすい指標なのだが、他の指標と組み合わせてデータを見るときは少し注意する必要がある。

ここで言う他の指標というのが、「平均ページ滞在時間」「平均セッション時間」の2つである。

まずは、直帰率を見るにはどのレポートを開けばいいのかというところから解説すると、一番わかりやすいのは、

「行動」→「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」だろう。

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「すべてのページ」レポートでは、サイト内のすべてのページが、デフォルトだと過去7日間のPVが多い順に表示される。

そのレポートの中にあるのが、「平均ページ滞在時間」と「直帰率」である。

平均ページ滞在時間の意味も名前そのまんまで、ユーザーがそのページに滞在していた時間の平均である。

直帰率はさっき説明した通りで、ブログの場合、70~90%ぐらいが目安になるらしい。

まあ、今回の話では直帰率の高低そのものはあまり関係が無いので、その辺の話は置いておく。

では何が問題なのかというと、「直帰率が平均ページ滞在時間に影響を与える」ことが問題なのである。

「そんなの当たり前じゃん」と思う人もいるかもしれない。

直帰するということはそのページに興味が無かった可能性が高いので、直帰率が高くなると平均滞在時間が短くなるのは自然なことではある。

しかし、「直帰率」には、知っておかなければならない重大な性質がある。

直帰したセッションは滞在時間がゼロになる!

「直帰率」の重大な性質として、「直帰」をしたセッションは、滞在時間がゼロとして扱われるというものがある。

つまり、ブログに訪れて、記事に興味がなくすぐにブラウザバックした場合も、記事を全部読んで満足してブラウザバックした場合も、等しく「滞在時間がゼロ」になるのだ。

この性質を知っておかないと、ユーザーの行動を間違って捉えてしまうことに繋がるので、気を付けなければならない。

ではこの性質が、平均滞在時間にどの程度影響を与えるのかをグラフで見てみよう。

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エクセルで適当に作ったグラフなので、出来の粗さは大目に見てほしいのだが、簡単に解説すると、

青い棒グラフが、直帰したかどうかに関わらずすべてのセッションを対象に計算された平均セッション時間。

オレンジ色の棒グラフが、直帰していない(少なくとも2ページ以上見ている)セッションを対象に計算された平均セッション時間。

パッと見ただけでも、オレンジ色の直帰していないセッションの方が、圧倒的に平均セッション時間が長いのがわかる。

まあこれも当然と言えば当然で、直帰していないということは2ページ以上遷移しているのだから、平均セッション時間が長くなるのは当たり前なのだが、重要なのは、「平均」というところだ。

統計学の基礎的な話になるが、平均値が持つ性質として、「外れ値に引きずられやすい」というものがある。

直帰したセッションの、滞在時間がゼロというのは、明らかに「外れ値」である。

そのため、平均セッション時間、平均ページ滞在時間は、直帰した場合に計上される「ゼロ」という外れ値に大きく影響されて、実際よりもかなり短く計算されていることになる。

そのため、直帰していないセッションだけで平均セッション時間を計算すると、ゼロという外れ値が取り除かれるので、より実態に近い滞在時間が得られるというわけだ。

まとめ

直帰率の性質と、それによって滞在時間が受ける影響の話。

今日解説した内容から、「直帰率が高い=ユーザーがすぐに離脱している」と考えるのは短絡的で誤りであることがわかる。

直帰以外のセッションだけで平均滞在時間を見てみて、滞在時間が十分に長ければ、ユーザーは記事を一通り読んだ上で離脱している可能性が高い。

そうした場合、もっといろいろなページを見てほしいなら、関連記事を内部リンクで挿入するとか、ブログ全体のレイアウトを工夫してユーザーがページ遷移しやすくするといった施策を打った方がいい。

うまくいけば、直帰率を下げるとともに滞在時間も伸ばすことができるかもしれない。

直帰率という指標1つとっても、このように複雑な性質を持っているので、Googleアナリティクスは結構奥が深い。

個人ブログでGoogleアナリティクスを入れている人がどれぐらいいるのかはわからないが、まだ入れていないという人は、この機会に導入を検討してみてはいかがだろうか。